No.30

富松豆保存会 富松一寸豆

  • 第1回
  • グルメ

地域ぐるみで味わう伝統の一粒

尼崎市の北部、富松地区で育てられている一寸豆は、大粒でやわらかく、甘味が強いと重宝され、明治時代には皇室に献上されたこともある。平成9年、ふるさとを子どもたちに託そうと農家を中心に富松豆保存研究会を結成。共同栽培に取り組んでいる。地域に伝わる正月や祝いの席で出す「福煮」をはじめ、町内の和菓子屋は豆をまるごと使った商品を発売。料理店では期間限定の一寸豆コース料理まで登場した。地元の小学生たちも毎年栽培に取り組む。富松神社宮司で研究会会長の善見さんは「農業にふれて環境の大切さを学んでほしい」と話す。

  • 661-0003 尼崎市富松町2-23-1
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