No.320

三和鋼業 フォリオアップドア

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  • 第12回
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グランプリ

世界へのトビラも未来へのトビラも実は尼崎製だった

成田空港保安検査場に採用された中折れ特殊扉を手掛ける三和鋼業。東京オリンピックに向けて未来的な動きで世界からのお客さんを迎えた。種子島宇宙センターのH2ロケット格納庫の扉「ビッグドア」で準グランプリを受賞した同社がその技術をさらに進化。まるでSFに出てくるような特殊扉に専門メーカーならではの技術力が光る。戸袋がいらないため開口部を広く取れるのが特徴。さらに芸術性の高い大分県立美術館(平成26年開館)の高さ8.5mの扉はガラス張りの壁そのものが扉となり、開口部が広く、開口時には庇になる。プリツカー賞受賞の建築家・坂茂による建築の肝となったドア。