No.70

東田鉄工 タンクローリのタンク

  • 第2回
  • ものづくり

大容量を簡単輸送のタンクローリー

タンクローリーにとって積年の課題だった荷卸時間の短縮。タンクの底をV字型にし、一定の圧力で吐き出す構造にしたことで、荷卸時間を3分の1にしたのが東田鉄工の技術。液体の大容量輸送を支える特装車製造の雄だ。「より重いものをより多く」を実現するためタンクと車体一体型の設計を得意とし、製造までを一貫して行っている。粘度の高い液体ではドラム缶1本分(200リットル)にも上ったという残液ロスも解消。洗浄・乾燥時間も短縮できた。平成17年には念願の特許を取得。東田社長は、「実際に製品を扱うドライバーの声にヒントがあった」と開発の経緯を語る。