No.9

自然と文化の森協会 田能の里芋

  • 第1回
  • グルメ

むいてもかゆくならないすごい里芋

尼崎市北東部の田能(たの)地域。猪名川水系の肥沃な土で育つ田能の里芋は身が白くて、皮をむいても手がかゆくならない。農家が細々と自家用に育てていたが、田園風景の価値や地域の農産物に関心が高まり、注目されることになった。毎年地域の農家から畑を借り、公募で集まった市民オーナーが月2回作業して育て上げる。栽培を指導する自然と文化の森協会の畑さんは「夏場は成長期なので、朝夕の水撒きが欠かせません」と育て方には人一倍手間をかける。葉を一枚ずつ洗うことで農薬に頼らず害虫を駆除。収穫後の種芋の保存は、里山の落ち葉と園田競馬場の馬糞を使って地中に埋めるというこだわりだ。