No.148

ジオレ・ジャパン(旧・関電ジオレ) 土壌浄化技術

  • 第5回
  • ミクロ部門
  • ものづくり

工場跡地で汚染された土を生まれ変わらせる

「東洋一の発電所」で工都尼崎の発展を支えた関西電力。2001年には尼崎第三・東発電所が廃止し、市内すべての火力発電所が消えた。高くそびえる煙突が解体された東発電所の跡地に、環境再生のためのグループ企業「関電ジオレ」が03年に誕生。有害物質で汚染された工場跡地の再生屋だ。同社では、持ち込まれた土に付着した有害物質を洗浄し、さらに1100℃の高温熱処理により分解する。1日に330トンという処理量を誇る洗浄と熱処理をあわせたプラントは国内でここだけ。浄化されたクリーンな土は再び販売され、セメントに混ぜたり建設現場の埋め戻し等に活躍する。