No.200

杉本食堂 ホルモン焼きうどん

  • 第7回
  • グルメ
  • 国際派部門

尼崎最西端の工場街に、50年間変わらぬ味を守る食堂があった

在日一世の杉本英子さんが、丸島町の自宅で食堂を始めたのは、今から50年ほど前。6女1男の7人の子供を残し夫に先立たれ、食堂をやりながら女手一つ、一家を支えた。特製タレを使った「ホルモン焼きうどん」は店の看板メニュー。オモニの故郷の辛みと労働者が好む甘さが絶妙に混じり合ったスタミナたっぷりの味は、周辺の工場労働者に愛され続けた。現在、店を切り盛りする、末っ子長男の嫁・景淑さんは「50年間、この食堂で一家を支え続けた義母の味を守りたくて」という。変わらぬ味の一方、チゲスープ、かすうどん、などの新メニューも登場している。

  • 660-0086 尼崎市丸島町26
  • 06-6416-3149