No.264

ダイヤ産業 本町ビル

  • 特別賞
  • 第10回
  • スポット
特別賞

栄える尼崎の記憶を語り継ぐ43沿いの百年建築

ビルの誕生は尼崎市制の開始と同じ年、大正5(1916)年に本町通りに建てられたモダニズム建築。地上2階、地下1階。建坪はおよそ60坪。尼崎共立銀行として尼崎の中心地だった西本町に建築された。銀行建築としての重厚な佇まいは今も往時の記憶を伝えている。オーナーの椿本鉄蔵氏は三和市場で鳥栄、三和冷氷などを立ち上げた事業家で市議会議員。1987年頃、椿本氏の甥である森田勝氏が経営するダイヤ産業の事務所として入居。椿本氏亡き後、2007年に森田氏が建物を譲り受け、大規模な改修に着手した。この建物の価値を後世に伝えなければ、という使命感から数億円規模の改修を施し建物を継承している。

  • 660-0874 尼崎市西本町3丁目38番