「商店主で小説家」街への熱き思いこめ
ペットショップの店主が次々と起こる殺人事件に巻き込まていく。舞台は尼崎中央三和出屋敷商店街。登場人物の多くが実在のモデルとする小説「ロクさんの事件簿」(2003年刊行)の作者は、同商店街で婦人服店を経営する橋本敏信さん。学生時代に作家を志し、店に立ちながら街をつぶさに観察してきた。チェーン店との摩擦や商店主らの悩みを描き、街に元気を取り戻したいという思いを込めた。「たくさんの温かい感想をいただいた。友人たちは私の違う一面に驚いたようですが、さらに絆が深まった気がします」と橋本さんは語る。