No.144

田のうえ 皿焼うどん

  • 特別賞
  • 第5回
  • アマい部門
  • グルメ
特別賞

街の記憶を伝えてきた特製の皿焼うどん

「よそにはちょっとない味やからね」と店主の伊藤恒さんが胸を張る特製皿焼うどん。太めのうどんにたっぷりの具とあんが絡まった人気の一皿は、一見すると普通の皿焼うどんだ。が、食べてみて伊藤さんの言葉に納得する。甘い、甘いのだ。砂糖は使わず、だしや天かすを工夫して使うことで編み出した甘さはオリジナル。開店当初から変わらない味は、少し濃い目でご飯によくあう。仕事に疲れ、空腹のサラリーマンや現場の人が好んで注文するのもうなずける。かつて客のほとんどを占めた工都尼崎の労働者に対し、「量が少ないと申し訳ない」という思いから、このボリュームになったそう。そうした人情味もこの特製皿焼うどんには溢れている。

現在は閉店しています。
  • 660-0885 尼崎市神田南通