No.51

大源製薬 エフゲン

  • 第2回
  • ものづくり

実験台は社長の足。町工場で生まれた水虫薬

その名は「エフゲン」。元浜町にある自動車整備工場を経営する今里源太郎さんが1979年に完成させた水虫薬である。一日中鉄板入りの安全靴を履く従業員の悩みを何とかしてやりたい…そんな従業員への愛から生まれた発明品だ。しかし、今里さんは医学の素人。専門書を頼りに自分の足を実験台に、10年の歳月をかけて完成させた。薬の評判はよく、アマの労働者の口コミで広がっていった。根強いファンに支えられて「薬箱にエフゲンがないと不安」というファンもいるほどだとか。オンラインショップでの売れ行きも好調で、アマの町工場発、全国的ヒット商品となったのだった。

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