No.67

平井工業 精密研削加工技術

  • 第2回
  • ものづくり

1万分の1ミリの精度を誇る技術

サランラップをはじめとする極薄フィルムの製造には、製品にキズをつけずに、材料を送り出す部品が欠かせない。この材料に接する面がざらざらではしっかりしたフィルムはできないのだ。この部分を鏡のようにピカピカに磨く技術が平井工業の「精密研削加工」だ。1953年紡績用の部品製造からスタートし、紡績業による尼崎の発展の一翼を担ってきた。時代の流れとともに、研削加工に力を入れはじめ、現在では国内屈指の技術を誇る。サランラップやタバコの包装フィルム、液晶・プラズマディスプレイに使用されるフィルムは、リップと呼ばれる特殊部品でミクロンの加工精度と表面アラサ精度1万分の1ミリのさらに高い精度が求められる。