No.83

ジャパニーズダイニング大はま 珍々鍋(ちんちんなべ)

  • 第3回
  • グルメ

オールドファンが涙する半世紀変わらぬ鍋の味

「昔はよう中央界隈を飲み歩いた」という尼の旦那ならピンと来る名前。今は懐かしい大バコ「富ひろ」から「割烹大はま」を立ち上げ包丁を振るった料理人、大濱芳光氏が考案した鍋だ。地鶏と牛肉で作った肉団子入りの鍋は当時珍しく「珍々鍋」と名づけられ地元の定番となった。先代亡き後、その味は息子庄二さんが引き継ぐ。新しいお客さんにも入りやすいよう、お店は全面改装した。でも「昔と変わらない父の味は守りますよ」。オールドファンが涙する名店の一皿を味わいに行きたい。