山里食品 ホルモン焼

沖縄からやってきた尼っ子必食のソウルフード

ＪＲ尼崎駅から北へ歩けば、どこからともなくホルモンの匂いが漂ってくる。甘辛い匂いの源をたどっていくと「山里食肉店」の店先にある鉄板。ジュージューとよい音を立てながら、軽やかなコテさばきでホルモンを焼くのは店長の山里浩さん。父の智功さんが沖縄・久米島から出てきて、この地に店を開いたのが半世紀前。駅前再開発で周辺の風景は激変したが、味の決め手となる秘伝のタレは開店以来ずっと変わらない。焼きながら何度も回しかけ、中の中まで味を染みこませていく。部活帰りの中高生たちが、まるでスナック菓子のように買っていく姿に「これぞ尼っ子のソウルフード」と実感する。

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