No.192

清水工業 特殊鋼溶接

  • 第7回
  • ものづくり
  • 大きいもの部門

町工場ではありえない ビックな特殊鋼を手掛ける溶接屋

1972年、鉄の中でも「特殊鋼は溶接すると割れる」が定説だった時代に大型歯車の溶接の試作品を作った。1年間のメーカーテストを経て、その強度を立証。それ以来、業界で一体鍛造か鋳造で作っていたものを溶接工法で作ることができる町工場として知られることになる。清水工業が得意とする土木基礎工事に使われる機械は、固い岩盤に杭を打つ時には欠かせないもの。都市部で林立する高層ビルやタワーマンション建築の現場でも活躍している。直径が3メートルを超え50トンに達するものまで手掛ける技術と設備を持つ町工場は国内唯一だとか。