No.203

利昌工業 ICカード用テープ

  • 第7回
  • ものづくり
  • 国際派部門

尼崎から世界へ
世界シェア70%のICカード材料

1921年、電気絶縁材料の国産化を目指してスタートした「利昌工業」。35年より生産をスタートさせた最も古いプラスチック、フェノール樹脂の積層板は国内で数社が製造するのみで、長年培った品質は業界からの評価が高い。一方、79年に、国内企業として最も早く商品化したガラスエポキシテープ材。カード式電卓のモジュール基盤として使われ、一時需要が低迷するも、85年、フランスのICテレホンカードに採用されたことをきっかけにIC内蔵型カードの用途の広がりとともに需要を飛躍的に伸ばしていった。現在、世界シェアは実に70%に達するのだ。