No.297

尼崎市 荻原一青 百名城手ぬぐい

  • 第11回
  • ものづくり
  • 尼崎城みやげ部門

尼崎が生んだ城郭画家の百名城てぬぐい

2016年5月、荻原一青(1908~1975)の百名城てぬぐいを手がけた堺市内の職人・池田さん宅で原画とてぬぐいが発見される。当時のてぬぐいは、荻原と池田さんが出会った古城友の会近畿支部の会員用にひとつの城の絵柄について100枚ずつ作られていた限定品であった。今回の復刻版も堺の伝統技法「注染和晒」で作成され、染料が表裏なく柄がしっかり染まり色褪せが少ないのが特徴。荻原は1908(M41)年、尼崎市築地丸島町生まれ。尼崎城址の建つ第一尋常小学校(現明城小)を卒業後、大阪の友禅画家のもとで修行。尼崎を襲った空襲とジェーン台風により、作品、城郭資料をすべて失うという不運にも見舞われるも、城郭復元画の第一人者として大成した。