No.367

賀名生漆工芸 金の尼崎城うるし塗り箸

  • 第14回
  • ものづくり

日本の伝統産業の漆器づくりを支える工房がここ尼崎に

尼崎・南塚口町にある「賀名生(あのう)漆工芸」は、全国でも数えるほど、兵庫県下では唯一の色漆屋。創業約40年、先代の父亡きあと、娘の加藤朋子さんが工房を守っている。漆に顔料を混ぜて作り出す色漆を製造。代表的な赤や黒といった色から、50種くらいに展開し、「発色がいい」「刷毛目の直りがいい」と職人から高く評価されている。主な取引先は輪島や小浜にある箸製造メーカー。漆製品は高価なイメージがあるかもしれないが、まずは漆塗り箸から生活に取り入れてみるのもあり。毎年、ゴールデンウイーク期間には、お得に購入できる「箸祭り」も工房内で開催している。