No.69

尼崎あぜくら作業所 組み木

  • 第2回
  • ものづくり

手のぬくもりこもった手工芸品

ぬくもりが伝わる組み木、個性豊かな陶芸、ていねいな手作業の紙すきなど、高い品質の商品を製作しつづける作業所が尼崎にある。あぜくら作業所では、養護学校を卒業した障がい者たちが職人としていきいきと働いている。
養護学校卒業後の、就職先が少ないという問題から親たちが集まり、1986年に伊丹に設立。その後、尼崎へ移った。作業所の設立費用のうち6千万円は市民からの寄付が集められた。まさに尼崎市民の力で出来上がった作業所なのだ。善意で買ってもらうのではなく、その品質で売り出すというあぜくら流。たしかにどの商品からも手作りの風合いとこだわりが伝わる。